正体不明の路上芸術家バンクシーの作品に似たネズミの絵が、高松市サンポートの「サンポートスケートパーク」内に描かれているのが12日、分かった。バンクシーは世界中の壁や路上に突如、作品を描き残していくことで知られ、各地で本物かどうかの議論が起きている。パークを管理する高松市は今後、バンクシー公認の認証団体などに確認するなどして調べる。
描かれているのは、傘を差し、かばんを持ったネズミの絵で、縦約20センチ、横約15センチ。スケートボードのジャンプ台と段差の計2カ所にあり、バンクシーがこれまで描き残してきたデザインによく似ている。
市は6日、市民からのメールで絵の存在を確認。損傷が激しいことや2008年ごろの写真に似たような絵が写り込んでいたことから、10年以上前に描かれた可能性があるとみている。
バンクシー作品は本人が正体を明かしていないこともあり、本物の特定は困難とされる。一方、絵は型紙やスプレーを使えば簡単に描くこともできるという。
市はパークの機能を損なわないとして当面絵を消去しない方針だが、「いずれにしても公共物への落書きはモラルに反し、風紀を乱すことにつながるのでやめてほしい」としている。
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