讃岐に田植えシーズンの到来を告げる「香川用水水口祭」が11日、三豊市財田町の香川用水記念公園であった。浜田知事や土地改良区の代表らが神事に参列し、配水の安全や五穀豊穣(ほうじょう)を願った。
水口祭は、田植えの本格的な時季を迎え、香川用水の取水量が約3倍に増加する日に合わせて、香川用水土地改良区が開催。水口は田んぼに水を引き込む入り口のことで、池田ダム(徳島県)から水を引く阿讃導水トンネルの出口にある分水工を水口に見立てて、1985年から毎年神事を執り行っている。
神事では祝詞奏上などに続いて、知事や同土地改良区の組橋啓輔理事長らが用水路にお神酒を注ぎ、県民の暮らしを支える水の恵みを祈願。3本の水柱が高さ5メートルほどまで勢いよく噴き上がると、大勢の来場者がカメラやスマートフォンで撮影していた。
この後、地元住民らが香川用水の必要性を訴えた郷土の偉人、大久保諶之丞(じんのじょう)をたたえる財田鍬おどりや財田町長野獅子などを奉納した。
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